学校に行かないことや行けないことは、病気じゃないよね。じゃあ、不登校になったら、どうして心や体のお医者さんに行こうって言われるのかな?いくつかの理由を説明しよう!
療育手帳や精神障害者保健福祉手帳、受給者証などを交付してもらうため
療育手帳や精神障害者福祉手帳を持っていると、たくさんの支援を受けることができます。
これらの手帳は、発達障害などの障害がないともらえないけれど、「受給者証」 は、障害がなくてもお医者さんからの診断が出れば取得することができるのです。
楽しいプログラムを行なっている施設もあるので、自分にあった場所を探してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら何かの病気のせいで、朝起きれない・体がだるいなどの症状が出ているかもしれないから
学校に行かないのは病気じゃないけれど、体がしんどい場合は何か病気が隠れているかもしれません。
また、ずーっと学校でストレスを感じながら生活していたら、 心と体の両方が弱っている可能性もありますよね。
さらに、発達障害の傾向があるから、学校の勉強が合わなかったり、ルールを守れなかったりして、怒られる続けて学校がしんどくなるケースもあります。
発達障害は病気ではありませんが、自分の得意なことと苦手なことが分かっていると、勉強や日常生活に役立ちますよね。
〜病気や障害の一例〜
起立性調節障害
.症状:立ちくらみ・めまい・ふらつき、頭痛、気分不良、倦怠感などの他、動悸、腹痛、食欲不振、 朝起きられない、夜寝つけない、失神発作をおこすなど。
自律神経失調症
症状:頭痛、疲れやすい、めまい、ふらつき、のぼせ、冷え、耳鳴り、動悸、関節の痛み、便秘、 下痢、生理不順、口や喉の不快感、発汗、肩凝りなど。
発達障害
LD・・・聞く、話す、読む、書く、計算するなどのうち、すごく苦手で練習しても上達しないことがある特性。
ADHD(注意欠如・多動症)・・・思いつくとすぐ行動してしまう、じっとしていられず集中するのが難しい、忘れ物が多く片付けが できないという特性。
ASD(自閉スペクトラム症)・・・相手の気持ちを想像するのが苦手・マイルールをくずされたくなかったり、 特定の好きなことのみ繰り返しおこなうなどの強いこだわりを持っている・思い通りに行かないと すごく動揺してしまう。
睡眠障害
あまり眠れない・夜中に起きてしまう・どれだけ寝ても眠い・いびきがひどい(扁桃が大きすぎるなど) 夜中に足がむずむずする・もともと夜型であるなど。
ストレスに対処できるようになるため
学校に行かないことで、自信が無くなってしまう人もいます。自信がなくなり、自分にダメ出しばかりして、心がどんどん苦しくなってしまう場合があるのです。そんな時、気持ちが楽になる手助けをするのも、心のお医者さんの役割のひとつです。
また、普段はよく考えて行動できる人でも、ストレスにさらされ続けていると脳がうまく働かなくなってしまいます。そして、何でもないことでも不安になったり、持っている能力を発揮できなくなってしまうのです。心のお医者さんは、皆さんがストレスに対処できるようにお手伝いをしてくれるところでもあるのです。
でも、お医者さんって緊張しますよね。そして、気の合う先生とあまり好きになれない先生がいるかもしれません。
とりあえず、「診察」ではなく「カウンセリング(お話し)」してみてはいかがでしょうか?合わないなと思ったらお医者さんや病院を変えても良いんです。
〜カウンセリングですること〜
- 問診票というアンケート用紙を書く(アンケートに答える)。
- お医者さんの質問にこたえる(答えたくないことは黙っていてもいいですよ)。
- 場合によっては発達検査をうける(クイズや質問に答えて、自分の得意と不得意を知る検査)。