「好き」を大切にされている方々にインタビューしています。「色んな生き方があるんだな…」「こんなことができたらいいな…」など、将来を考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです!
アニメグッズやフィギュアやプラモデル・PCやゲームなど、さまざまな専門店が立ち並ぶ大阪の日本橋は、何かにどハマりしているマニアの聖地ですね!
その、日本橋にある「鉄道模型の店 亀屋」は、鉄道列車loverさんに人気の鉄道模型の店です!連日、大人も子どもも列車について語り合ったり模型の運転に没頭したりと好きを満喫しています。
では、「鉄道模型の店 亀屋」創業者の石田さんは、どのような人生を歩み、なぜ亀屋を始められたのでしょうか?気になりますよね…。ということでインタビューしました!
好きなことに熱中しつづけた子ども時代
石田さんは、どのような子ども時代を過ごされましたか?
はっきり言ってオタクですね。その頃はオタクという言葉はなかったので、「物好き」という感じでしたね。
小学生の頃から、この辺りの電気街にしょっちゅう行っていたので、一丁前に電気メーカーの名前を全部知ってましたね。
今はずいぶん減りましたけど、電気パーツを売っているパーツ屋っていうのがありまして、「子どもの科学」という本にのっていた回路を自分で組み立てて、昭和のラジオを作って鳴らしてみたりしてましたね。
親戚が東京にいたもんで、関東の電気街についても「地元の人より知っているんじゃないか」と言われていました。
秋葉原にも100回近く行ったんじゃないかな。
好きなことにバーっと熱中されるお子さんだったのですね。
そうですね。そういう所がありました。
鉄道も子どもの頃からお好きでしたか?
子どもの頃から好きですね。乗りはじめたのは新幹線だったと思います。東京の親戚の家に「ひかり」に乗って行っていました。
当時は、品川駅とか新横浜駅とか無かったので、東京駅を出ると名古屋駅まで止まらないんですよ。
「東京から名古屋まで長いな〜」という、そんな距離感が好きでしたね。
学校やご近所で、電気回路や鉄道の話をするお友達はいらっしゃいましたか?
そういうのは全然なかったですね。関心の範囲がぜんぜん違ったんでね。中学校や高校でも鉄道研究会とかはなかったので「鉄道ファン」とかああいう専門誌をみて一人で楽しむという感じでしたね。
好きな鉄道模型を仕事にした理由
なぜ、ご趣味だった鉄道模型をお仕事にされたのですか?
わたしの本業は、金属の加工なんですよ。実は、鉄道模型の車体は金属でできているんですね。「本業でも鉄道模型の加工ができたらいいな」ということと、「鉄道が好きだった」ということで、13年くらい前から「鉄道模型のお店 亀屋」をはじめたんです。
亀屋をはじめたことで、金属加工の業界と鉄道模型の業界の双方の観点から今まで知らなかったことも知ることができるようになって、視野が広がりましたね。ただ、最初は中古品の売買とレンタルレイアウトから始めましたけど、買取が来なくて認知されるまでなかなか大変でした。
お店が軌道に乗ったきっかけは?
HOゲージキットの販売をやりだしてからですね。結構それがあたりまして、その後「津山まなびの鉄道館」や「湯郷温泉美春閣」とのつながりができて、メンテナンスとか設営とかで軌道に乗るようになったんですね。
湯郷温泉美春閣は、うちの店長と女将さんが知り合いで、使ってない宴会場を鉄道模型のジオラマルームとして使えないかということで話が進んで、去年から稼働しています。
今後の夢や目標はありますか?
金属加工業も、設備の問題もあって実現できていないんですが、バリエーションを広げプレスやその他の制作もしていきたいですね。
鉄道は世代をこえて愛され・つながることができる趣味
以前レンタルレイアウトを見学させていただいたのですが、小中高生をはじめ、若者や中高年やご老人など、さまざまな世代の方が鉄道模型の運転を楽しまれていましたね。
結局、全世代に渡って続いていく趣味なんですね。スポーツは体にガタがきたらできないけれど、年齢をかさねて細かいことはできなくなっても車両を走らせて眺めて昔を思い出すとかできますよね。
全国の鉄道イベントでは、「この路線がなくなりますよ!」とか「新しい列車ができますよ!」とか、その年ごとのテーマで話し合えるので、知らない人同士で盛りあがることができるんです。
南海千代田駅のフロアに飾られていた鉄道模型を見て、幼稚園か小学校にあがったくらいのお子さんが、「これは2000系の改良版ですよね。」とか言って、南海鉄道の方がびっくりしたということもありましたね。
「好きなことを大切にしてほしい」子どもたちへのメッセージ
鉄道好きさんや、学校に居場所がない子どもたちに向けてメッセージをお願いします。
何が好きか嫌いかというのは、それぞれの生き方にも関わってくることで、絶対に好きな気持ちは大切にして欲しいですね。
好きなことを大切にすることは、自分を大切にするということに繋がるんです。
好きなことに熱中できていると熱量が変わってきますね。普段は引っ込み思案でボソボソ喋っている子でも、鉄道とか好きなことの話題になってくると全然変わりますからね。
学校教育は、どうしても画一的な形になってしまいがちですけれど、何でもかんでも規制するのではなく、その子の本質的なものを見てあげないと。「はみ出している」と見るのではなく、視点を変えて見ると全然違ってくると思うんです。
もしも学校に居場所がない時は、「鉄道模型の店 亀屋」のように趣味を楽しむお店も居場所のひとつになるかもしれませんね。
そう思います。居場所になるかどうかはわかりませんが、亀屋に来てみたいなと思う方はぜひ来てください。ウエルカムです。
大人も子どもも、共通の好きなものがあれば年齢関係なく友達になれると思うんです。ここに来ている人たちは、そんな悪い人はいないので、ぜひ来てもらったらいいかなと思います!
好きなことに没頭し、大切にされてきた石田さんならではのお言葉ですね!ありがとうございました!
鉄道模型の店 亀屋
- 中古鉄道模型の販売・買取
- 新規オリジナル商品の販売
- レンタルレイアウトの貸出
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