学校って何がなんでも行かなくちゃいけないところなの?いじめられても?大人だって仕事が辛ければ、休職したり転職したりするのに…。
心配ありませんよ、行かなくても大丈夫です。
2017年に不登校の子どもたちを支援する「教育機会確保法」という法案が施行されました。この法案によって、子どもたちの状況にあった居場所を選ぶことができるようになったのです。

「誰でも不登校になる可能性はある!」と法律も認めています
いじめられたり、学校や周りの友達や先生と合わなかったり、勉強方法が合わなかったり…学校に行けなくなった理由は人それぞれですよね。そうです、理由がたくさんあるからこそ、不登校は誰にでもおこりうる可能性があるのです。
学校に行けなくなったからといって「ダメなことだ」「自分にもんだいがあるのかな?」とか思わないでくださいね。だれにでも起こりうることだから。
学校は、こどもが学校に行けないことで傷つかないように気づかいするように・・・という事が書いてあるんだな!
学校に行かない間、良い環境で過ごす手助けする責任もある・・・ともあるね!
不登校は、取り巻く環境によっては,どの児童生徒にも起こり得るものとして捉え、不登校というだけで問題行動であると受け取られないよう配慮し、児童生徒の最善の利益を最優先に支援を行うことが重要である。
教育機会均等法 第三条基本指針
不登校はダメじゃない、困っているだけ
法律にも「不登校はダメなことじゃない!」と書かれています。
不登校は、「学校に行かなくちゃ」と思っていても行けなかったり、学校にいると苦しくなったり、学校のことを思うと心や体に負担がかかって体調が悪くなったりするけれど、解決方法がわからない状態だね。それは、どうしたら良いかわからずに『困っている』 だけのことなのです。
困ることってダメなの?誰でも困ることってあるよね。 もしも「ダメだ」と言われたら、「ダメじゃ無い、困っているんだよ。」って伝えてください。

不登校とは、多様な要因・背景により、結果として不登校状態になっているということであり、その行為を「問題行動」と判断してはならない。不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭し,学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢 を持つことが,児童生徒の自己肯定感を高めるためにも重要 であり,周囲の大人との信頼関係を構築していく過程が社会性や人間性の 伸長につながり,結果として児童生徒の社会的自立につながることが期待される。
厚生労働省通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」
勉強は学校でしなくてもいい、家や他の場所でしてもいい
法律も学校に「学校に無理やり行かさなくても良いよ」と書かれています。
体がしんどかったらゆっくり家で休んでもいいし、学校に行かなくても、フリースクールや塾やフリースペースなどで遊んだり学んだりしてもいいし、家で勉強したってかまわない。
もちろん、いじめられている時も、学校に行かなくていい。いじめをなくして平和な学校にすることは学校の義務(やらなくちゃいけないこと)なのです。
学校に行くだけが人生じゃない、自分の生き方や学び方は自分で選ぶことができるのです。
もちろん、学校に行くことは、自分で考えなくても周りの人と同じように生きればいいので、楽な選択と言えるでしょう。だけど、長いあいだ家の中で「今日も行けなかった」と過ごし、大切な子ども時代を苦しみや悲しみの色に染めてしまうのであれば、自分にあう居場所で学ぶほうが、素敵な人生がおくれるのではないでしょうか?

もしも元気が復活してきたら、自分にあった居場所を調べてみてはいかがですか?
国及び地方公共団体は、不登校児童生徒が学校以外の場において行う多様で適切な学習活動の重要性に鑑み、個々の不登校児 童生徒の休養の必要性を踏まえ、当該不登校児童生徒の状況に応じた学習活動が行われることとなるよう、当該不登校児童生徒及びその 保護者(学校教育法第十六条に規定する保護者をいう。)に対する必要な情報の提供、助言その他の支援を行うために必要な措置を講ずるものとする。
学校以外の場における学習活動等を行う不登校児童生徒に対する支援 第十三条
